本栖湖は、富士五湖のなかで最も水深が深く、透明度も随一の“秘境系”フィールドです。周囲は溶岩帯に囲まれて静かで、アングラーの数が少ないぶんスレたバスも少なめ。目に見えるストラクチャーは乏しく、ちょっとした地形変化を読み解く釣りが決め手になります。山梨で20年以上バスを追ってきた地元釣り師の視点で、本栖湖の陸っぱりポイント5選・季節ごとのおすすめ時間帯・遊漁券やアクセス・攻略の秘訣まで、まとめて解説します。
本栖湖はどんな湖?富士五湖一の透明度と水深
本栖湖は周囲およそ12km、最大水深は約121.6mと、富士五湖のなかで最も深い湖です。抜群の透明度を誇り、千円札の裏面に描かれた“逆さ富士”のモチーフになった景勝地としても知られています。かつてはスモールマウスバスも生息していましたが2004年までに駆除され、現在はラージマウスバスのみ。ニジマスやブラウントラウトなどのトラウト狙いでも人気の湖です。
湖岸は溶岩帯が中心で、全体としては陸っぱりに適したフィールドです。目に見えるストラクチャーが少ないぶん、ブレイクや岬、沈んだ岩・立ち木といった“地形の変化”にバスが付きやすいのが特徴。バスアングラーが少なくプレッシャーが低いので、パターンさえハマれば良型に出会えます。

本栖湖の陸っぱりポイント5選
Point① 本栖トンネル下
本栖トンネルのすぐ下が好ポイント。かつてはウィードが豊富でしたが近年は減少気味です。グラブのスイミングや、クロー系のテキサスリグで探るのがおすすめ。増水時はトンネル下から亀石方面へ歩いて渡れなくなるので注意しましょう。
Point② 亀石周辺
メジャーなスポーニングポイント。岸から水際へのアプローチが難しく陸っぱりにはやや不向きですが、ボートから狙えば春〜初夏に比較的イージーにキャッチできます。透明度が高く、釣れるバスの多くは“見えバス”。梅雨時期はアフタースポーンをトップで狙うのも面白いエリアです。
Point③ 本栖湖観光協会周辺(初心者向き)
ボート乗り場周辺の溶岩帯は、本栖湖に初めて訪れるアングラーにおすすめ。ブレイクなど地形変化のある場所には高確率でバスが付きます。ベストシーズンは5〜8月。クリアな水質なので、慎重にアプローチするのが釣果アップの鍵です。
Point④ 大曲(大物狙い)
急に深くなるなどボトムにアクセントがあり、ベイトフィッシュやバスが集まりやすいエリア。シーズンを通して大物ヒットの確率が高い場所です。水中に沈んだ岩や立ち木を丁寧に狙いましょう。
Point⑤ 広河原
車が2台ほど停められるスペースの下がポイント。湖底はドン深ですが、1カ所だけ広い砂地の河原状になっており、この地形変化にベイトフィッシュとバスが集まります。
このほか、おかっぱり・ボートの両方で人気の「長崎」、バス・トラウトが狙える穴場「給水塔ワンド」、「川尻」「桜井の鼻」なども実績のあるエリアです。遠浅の場所とすぐ深くなる場所が混在するので、狙う魚や使うルアーに合わせて釣り場を選んでみてください。

季節ごとのおすすめ時間帯
本栖湖のバスシーズンは初夏〜初秋がメイン。標高が高く水温が上がりにくいため、4月頃はまだ低水温、11月頃には再び低水温となり、他の湖よりシーズンはやや短めです。時間帯は季節で変わります。
春先〜初夏 / 一日中
この時期は一日を通してバスが狙えます。短時間で結果を出したいなら、朝マズメ・夕マズメを絡めると確実性が上がります。
夏 / 朝マズメ・夕マズメ
涼しい本栖湖でも夏の日中は暑く、バスの活性も下がります。昼間は避けて、朝・夕のマズメ時を中心に狙いましょう。
初秋 / 朝・夕方
春先と同様に一日中狙えますが、日によっては残暑が厳しいこともあるので、できるだけ朝マズメ・夕方を意識するのがおすすめです。
ルアー・タックルの目安
本栖湖はクリアウォーターでバスに見切られやすいため、ラインは細めのフロロ8〜12lbが基準。軸になるのはグラブのスイミングやクロー系のテキサスリグ、ダウンショットといったフィネス寄りの釣りです。梅雨のアフタースポーンはトップウォーター、大物狙いのディープはラバージグやシャッドも効果的。西湖・河口湖と違ってソフトベイトを使える湖なので、状況に応じて引き出しを増やしておくと対応の幅が広がります。

まとめ|地形変化を読んで秘境の一本を
本栖湖は数こそ出にくいものの、富士五湖随一の透明度と低プレッシャーが魅力の湖です。目立つストラクチャーが少ないぶん、地形変化を読み、マメに移動して“いる場所”を探すのが攻略の近道。遊漁券や竿数制限などのルールを守って、秘境の一本を狙ってみてください。
同じ富士五湖の河口湖のポイントはこちらでまとめています。

透明度が高く静かな西湖も、本栖湖と好対照で面白い湖です。

バス釣りの基礎から季節・タックル選びまで体系的に知りたい方は、こちらの完全ガイドもどうぞ。

