
「バス釣りを始めたいけれど、最初の1本はどれを買えばいいのか分からない」——この記事はそんな方のために、釣り歴20年の私が実際に使ってきたエントリークラスのバスロッド5機種を、忖度なしの辛口で評価するものです。
先に結論から。1万円以下で選ぶならメジャークラフト「バスパラ」、予算を1.5万円以上出せるならシマノ「ゾディアス」。この2本を軸に、他の3機種がどういう立ち位置なのかを本文で解説していきます。
なお、旧モデル時代に私が使った実感と、2026年現在の現行モデル情報(モデルチェンジ・価格改定)は分けて書いています。この数年でエントリーロッドの勢力図はかなり変わりました。
初心者向けバスロッドの選び方:先に3つだけ
- 最初の1本はスピニングかベイトかを決める:迷ったら軽いルアーも扱いやすいスピニングのL〜MLが無難です
- 実売7,000円〜1.5万円のゾーンから選ぶ:これ未満は性能面で後悔しやすく、これ以上は最初の1本には過剰です
- 大手メーカー(シマノ・ダイワ・メジャークラフト)から選ぶ:無名メーカーの格安ロッドとは素材と品質管理が違います
ロッドの硬さや釣り方の基礎から知りたい方は、こちらのガイドを先に読むと選びやすくなります。

①ダイワ バスX|低予算の定番だったが販売終了(後継:ブレイゾン)
| 参考価格 | 当時7,000円〜1万円前後(2026年現在は流通在庫のみ) |
| ラインナップ | スピニング・ベイト合わせて約20機種(全て2ピース) |
| 特徴 | コルク&EVAグリップ/持ち運びやすい2ピース/振出モデルあり |
ダイワのエントリー定番シリーズ。この価格帯でグリップにコルクを使っており、見た目の安っぽさがないのが美点です。しなりや強度も普通にバス釣りが成立するレベルで、2ピースなので電車釣行や車載も楽です。
使ってみた感想
値段なりの「おもちゃ感」は正直多少あります。ただ実釣では全く問題なく、コスパは良好。「できるだけ安く道具を揃えたい」という方に長年すすめてきた1本でした。逆に予算に余裕があるなら、後述のバスパラやゾディアスを選んだ方が満足度は高いでしょう。
2026年現在:ロッドは販売終了、後継はブレイゾン
本記事の執筆にあたり流通状況を確認したところ、バスXシリーズのロッドは実質販売終了となっており、現在は純正パーツを除きほぼ入手できません(リールの「24バスX」は現行です)。ダイワで最初の1本を選ぶなら、現在は後継ポジションの「ブレイゾン」が起点になります。2021年のフルモデルチェンジで上位機譲りのエアセンサーシートとネジレを抑えるBRAIDING Xを搭載し、実売1万円台。私自身はまだ使い込んでいないため使用感までは語れませんが、装備を見る限りバスX時代より確実に水準が上がっています。
②シマノ ルアーマチック|バス用途では正直おすすめしない
| 参考価格 | バス推奨モデルで8,000円台(メーカー価格8,400〜8,800円・税別) |
| 特徴 | 海釣り兼用の万能格安シリーズ/店頭在庫が少なくネット購入が基本 |
「初心者おすすめ」としてよく名前が挙がるシリーズですが、私はあえて辛口を言います。バス用途では買って後悔しました。
使ってみた感想
ロッドに張りがなく、良型とのファイトでは頼りなさを感じます。海のライトゲーム用としては価格なりに使えるのですが、バス釣りのメインロッドとしてはおすすめしません。他サイトでは高評価が並びがちな機種なので、実際に使った人間の本音として「使えるが、その程度」という評価を残しておきます。同価格帯なら次のバスパラが明確に上です。
③メジャークラフト バスパラ|1万円以下ならこれ一択
| 参考価格 | 7,000円台 |
| 特徴 | 富士工業製ガイド/ECS・VSSリールシート/軽量設計/振出モデルもあり |
1万円未満で買えるロッドの中では頭ひとつ抜けた存在。この価格で富士ガイドと本格リールシートを載せてくるのは驚異的で、性能面に文句の付けどころがありません。
使ってみた感想
一言で言えば「素晴らしい」に尽きます。特筆すべきは軽さとグリップの握り心地。バス釣りは1日に何百回もキャストする釣りなので、他のエントリーロッドより数グラム軽いだけでも疲労が全然違います。私はロッド選びで重量を最重視するタイプですが、その基準で見てもこの価格帯の最適解。1万円以下で探している方には迷わずこれをおすすめします。
④シマノ バスワンXT+|旧モデルの弱点が解消された刷新モデル
| 参考価格 | 1万円前後(メーカー価格11,800〜13,400円・税別) |
| 現行 | 2023年に「バスワンXT+」へフルモデルチェンジ |
| 特徴 | 上位機種と同じCI4+リールシート採用/専用調子3種を追加 |
正直に書くと、私が使っていた旧バスワンXTの評価は「可もなく不可もなく、安物感が拭えない」でした。この値段ならバスパラかバスXを買うべき、というのが当時の結論です。
2026年現在の評価
ただし現行の「バスワンXT+」は事情が違います。2023年の刷新で上位機種にも使われるCI4+素材のリールシートを搭載し、エントリークラスの水準を超えたと評判です。旧モデルへの私の不満点(安っぽさ・感度)がまさに改善された部分なので、現行モデルは選択肢に入れてよい1本に変わりました。バスパラと並べて、シマノの操作感が好みならこちら、という選び方で良いと思います。
⑤シマノ ゾディアス|予算があるなら最初からこれ
| 参考価格 | 1.6万円〜2万円前後(メーカー価格21,000〜23,600円・税別) |
| 現行 | 2026年2月に6年ぶりフルモデルチェンジ(26ゾディアス・全33機種) |
| 特徴 | カーボンモノコックグリップ/ハイパワーX構造/オールブラックの新デザイン |
私が大好きなロッドの1本。エントリーとミドルの中間に位置し、高級感のある見た目とそれを裏切らない性能を持っています。2026年2月に第3世代「26ゾディアス」へフルモデルチェンジし、デザインは赤の差し色を廃したマットなオールブラックに。どんなリールとも合わせやすくなりました。
使ってみた感想
感度・キャストフィールともにエントリークラスとは別物です。注意点は価格で、私が買った2019年当時は実売1.2万円ほどでしたが、現在は1.6万円以上が相場。それでも上位のエクスプライドまで背伸びする必要はなく、最初の1本を長く使いたい方・2本目へのステップアップには最有力です。
5機種の比較まとめ
| 機種 | 参考価格 | こんな人におすすめ |
| ダイワ バスX | 販売終了 | 後継のブレイゾン(1万円台)へ |
| ルアーマチック | 8千円台 | (バス用途では非推奨) |
| バスパラ | 7千円台 | 1万円以下で最高の1本が欲しい |
| バスワンXT+ | 1万円前後 | シマノの操作感で入門したい |
| 26ゾディアス | 1.6万〜2万円 | 長く使える1本を最初から |
辛口の評価も交えましたが、理由は「初心者ほどロッド選びの失敗が釣り自体の挫折につながる」からです。価格相応で妥協するか、値段以上の価値がある1本を選ぶか——この記事がその判断材料になれば幸いです。
ロッドが決まったら、次は釣り方とフィールド選びです。以下の記事もあわせてどうぞ。

