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【初心者向け】海釣りの始め方|おすすめの釣り方・タックルを釣り歴20年が解説

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「海釣りを始めてみたいけれど、何から手をつければいいか分からない」という方に向けた記事です。私は山梨県在住で釣り歴20年以上、静岡の沼津・清水・田子の浦あたりの堤防にはかなり通ってきました。結論から言うと、最初はサビキ釣りでアジやイワシを狙うのが一番失敗しません。仕掛けは足元に落とすだけ、道具も1万円台から揃います。この記事では釣り場の選び方から魚種、釣り方、タックル、そして絶対に知っておくべき立入禁止区域のルールまで、順番に解説します。ジギングやエギングのような難易度の高い釣りは、ここを覚えてからで十分です。

サビキ釣りが楽しめる堤防の釣り場|海釣り初心者におすすめのポイント

初心者におすすめの釣り場は「足場のいい堤防」

まず大前提として、初心者は足場のいい場所を選んでください。堤防・砂浜・河口あたりが候補になりますが、この中では堤防が圧倒的におすすめです。理由は単純で、アジやイワシといった初心者でも釣りやすい魚が回ってくるうえ、平らな足場で安全に釣りができるからです。

ただし堤防は漁師さんの仕事場でもあります。係留ロープをまたいだり、荷揚げ作業の邪魔になる場所に陣取ったりしないよう気を配ってください。「釣らせてもらっている」という意識があるかどうかで、その漁港が今後も釣りOKであり続けるかが決まります。

具体的にどこの堤防に行けばいいか迷ったら、静岡・東伊豆で今も釣りができる釣り場をまとめたこちらの記事も参考にしてください。近年は釣り禁止になった漁港も増えているので、行く前の確認に役立つはずです。

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清水港で今も竿を出せる場所や、静浦漁港の現状(現在は釣り禁止)、季節ごとの狙い方はこちらも参考にしてください。

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沼津港は今も家族でサビキが楽しめるエリアが残っています。

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不安なら有料の海釣り施設から始めるのもあり

柵があってトイレも売店もある海釣り公園・釣り施設なら、小さなお子さん連れでも安心して1日過ごせます。入場料はかかりますが、ライフジャケットの貸出があったり、スタッフに仕掛けの結び方を聞けたりするので、最初の1回としてはむしろコスパがいいと思います。

海釣り初心者におすすめのアジ|サビキ釣りで狙える魚

▼確実に大物と勝負したいなら、海上釣り堀という選択肢もあります。

【海上釣り堀まるや】沼津の海上釣り堀ガイド|料金システム・予約方法・釣れる魚と当日の流れ
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初心者におすすめの魚はアジとイワシ

狙う魚はアジイワシで決まりです。群れで回遊してくるので数が釣れますし、後述するサビキ釣りという簡単な方法で狙えます。そして何より、どちらも食べて美味しい。釣った魚をその日の晩に食べられるのは、海釣りの大きな魅力です。

ちなみにアジ・イワシは夏から秋にかけてが最も釣りやすい時期です。サイズは小さいですが、その分数が釣れて飽きません。「まず1匹釣りたい」という段階なら、無理に難しい魚を狙わずここから入るのが近道です。

アジ・イワシ以外にも、季節ごとに狙いやすい魚は変わります。一年を通した狙い目はこちらにまとめました。

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なお堤防で足元を泳ぐ大きな魚を見かけたら、それはたいていボラです。外道扱いされがちですが、狙って釣ると意外と面白い相手です。

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初心者におすすめの釣り方3つ

難易度の低い順に、サビキ釣り・穴釣り・ルアー釣りの3つを紹介します。

① サビキ釣り — 迷ったらこれ

海釣りで最初に覚えるべき釣り方です。手順は次のとおりです。

  • 専用のカゴが付いた仕掛けを用意し、カゴの中にコマセ(アミエビという小さなエビ)を詰める
  • 遠投せず、そのまま足元に落とす
  • 水中でカゴを振ってコマセをばら撒く
  • 魚は仕掛けに付いた、アミエビに似せた疑似餌(サビキ針)に食いつく
  • 竿を上下させて、疑似餌をコマセの煙幕の中に漂わせ続ける

ポイントは「投げない」ことです。初心者ほど遠くに投げたくなりますが、サビキ釣りは足元で完結します。むしろ投げるとコマセがカゴから飛び出してしまって逆効果です。コマセは手や服に付くとかなり匂うので、使い捨ての手袋とウェットティッシュがあると快適さが段違いです。

サビキ釣りの仕掛けとコマセ|カゴにアミエビを詰めて足元に落とす

▼サビキの次の一歩に。仕掛けを軽く投げて底の魚を狙うチョイ投げ釣りの始め方はこちら。

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② 穴釣り — 冬でも釣れる

テトラポットの隙間を狙って、カサゴなどの根魚を釣る方法です。仕掛けはブラクリという、オモリと針が一体になったものを使うだけなのでとても簡単。餌はイソメなどの虫餌か、魚の切り身でOKです。

穴釣りの利点は、アジ・イワシが釣れなくなる冬でも成立することです。根魚は水温が下がっても岩の隙間に居着いているので、一年中狙えます。ただし注意点として、テトラポットの上は足場がかなり悪いです。濡れた場所は驚くほど滑りますし、隙間に落ちると自力では這い上がれません。初心者だけでテトラに乗るのはおすすめしません。まずは堤防の際から狙ってみてください。

▼冬でも足元で釣れる穴釣り。短い竿とブラクリだけで始められます。

穴釣り入門|冬に釣れる根魚の狙い方・ブラクリ仕掛けと安全な釣り場選び
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③ ルアー釣り — 慣れてきたら

少し慣れてきたらルアー釣りにも挑戦してみてください。シーバス(スズキ)やヒラメといった、憧れの魚も堤防から狙えます。餌を用意しなくていいので身軽に釣りに行けるのが最大の魅力です。

ただ正直に言うと、ルアー釣りはボウズ(1匹も釣れないこと)が普通にあります。サビキで数十匹釣れる日を経験してからルアーに移ると、その落差に心が折れかねません。「今日は釣れなくても仕方ない」と思えるようになってからのほうが、長く楽しめると思います。

▼アジ・メバルを軽いルアーで狙うライトゲーム。アジング・メバリングの始め方はこちら。

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餌木でアオリイカを狙うエギングの始め方はこちら。

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【最重要】立入禁止区域には絶対に入らない

楽しい話ばかりしてきましたが、ここは記事の中で一番大事なところなので、しっかり読んでください。海釣りで初心者が本当に気をつけるべきなのは、魚が釣れるかどうかより立入禁止区域です。そして立入禁止には、性質の違う2種類があります。

① 安全のための立入禁止 — 「自己責任」では済まない

堤防や岸壁に柵や看板が設置されている場所は、過去にそこで転落事故が起きていたり、高波による事故のリスクが現実にあったりするから設置されています。実際、各地の自治体は転落事故を未然に防ぐ目的で立入防止柵や立入禁止看板を設置していると明言しています。

「自分は気をつけるから大丈夫」「自己責任だから入ってもいい」と考える人がいますが、これは通用しません。堤防の壁面は垂直で手がかりがなく、一度海に落ちるとライフジャケットを着ていても自力で上がるのはほぼ不可能です。そして救助が必要になれば海上保安庁や消防が出動し、漁協や港湾管理者にも迷惑がかかります。自己責任で完結する話ではありません。

さらに、管理者が立入を禁じている区域に無断で入る行為は不法侵入にあたる可能性があります。柵の内側には入らない。ルールはそれだけです。

② ソーラス条約の制限区域 — 国際条約に基づく厳重な区域

もうひとつが、ソーラス(SOLAS)条約に基づく制限区域です。2001年のアメリカ同時多発テロを受けて2002年12月にSOLAS条約が改正され、日本でも国内法である「国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律」(国際船舶・港湾保安法)が2004年7月1日から施行されました。

これにより、国際航海船舶が利用する重要港湾の岸壁などが保安上の制限区域に指定され、全国で100か所以上の港湾施設が柵で囲われて立入禁止となりました。この結果、それまで親しまれてきた多くの釣り場が失われています。制限区域にはフェンス・ゲート・監視カメラが設置され、警備員が本人確認や車両検査を行っています。

テロ対策として国が指定した区域なので、釣り禁止以前にそもそも立入禁止です。国際条約に基づく措置である以上、開放される見込みもほぼありません。厳重なフェンスで囲われて立入禁止の看板が出ているため見ればすぐ分かりますし、「知らなかった」は通用しないと考えてください。

ちなみに漁船が停泊しているような一般的な漁港は、ソーラス条約の対象外です。対象は貿易船が着くような大きな港なので、必要以上に怖がる必要はありません。柵と看板があるところには入らない——結局のところ、覚えることはこれだけです。

初心者におすすめのタックル

道具は「メーカーや見た目にこだわらなければ」驚くほど安く揃います。最近は技術が進歩しているので、安価な入門セットでも性能は十分です。

海釣り初心者向けのタックル|サビキ釣り用のロッドとリール

ロッドとリールは2セットあれば十分

用途ロッドリール備考
サビキ釣り用2〜3mくらい1000番台の小型スピニングアジ・イワシ用のメイン
穴釣り用1.3mくらいの短竿両軸リールまたはベイトリール冬はこれ1本でもOK

この2セットを持っていけば、初心者のうちはだいたい遊べます。冬に行くならアジ・イワシは期待できないので、穴釣り用のタックルだけで十分です。どちらも入門用のセット品が各メーカーから出ているので、まずはそこから始めてください。

ラインはナイロンかフロロカーボン

リールに巻いておくラインは、ナイロンラインフロロカーボンを選んでください。PEラインは感度や強度に優れますが、扱いに慣れが必要でトラブルも多いので、最初は避けたほうが無難です。ナイロンは安くてしなやか、フロロは根ズレに強い、という程度の理解で十分です。

あると便利なもの

  • ロープ付きのバケツ…堤防から海水が汲める。手やコマセを洗うのに必須級
  • ライフジャケット…堤防でも着用を。子ども連れなら絶対
  • クーラーボックス…アジ・イワシは足が早いので、氷は必ず用意する
  • プライヤー…針を外すのに使う。素手でやると危険

▼エサ選びで迷ったら。虫エサ・オキアミ・エビ・切り身の選び方と使い分けをまとめています。

海釣りのエサの種類と選び方|虫エサ・オキアミ・エビ・切り身・貝を初心者向けに解説
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釣りをする上での基本ルール

暗黙のルールですが、守れないと釣り場そのものが失われます。

① ゴミは必ず持ち帰る

これは単なるマナーの話ではありません。釣り人のゴミの放置が原因で立入禁止になった釣り場が、全国で実際に発生しています。放置されたラインが漁船のスクリューに絡んだり、針が係留ロープに刺さって怪我人が出たりもしています。自分の代で釣り場を潰さないためにも、来たときより綺麗にして帰るくらいの意識でいてください。

② 仕掛けを投げる前に必ず後ろを確認する

釣り針にはカエシが付いていて、刺さると抜けにくい構造になっています。これが人の目にでも刺さったら大変なことになります。サビキや穴釣りの針は細いのでまだ怪我で済む可能性が高いですが、ルアーの針は太くて大きいので大怪我につながります。病院で働いている知人に聞いたところ、ルアーが刺さって搬送されてくる人は決して珍しくないそうです。投げる前に一度後ろを振り返る。この習慣だけは最初から身につけてください。

海釣りの始め方 まとめ

これから海釣りを始める方への結論です。

  • 釣り場 → 足場のいい堤防。不安なら有料の海釣り施設から
  • → アジ・イワシ(夏〜秋がベスト)
  • 釣り方 → サビキ釣り。足元に落とすだけで投げない
  • 冬に行くなら → 穴釣り(ブラクリ+虫餌)
  • タックル → サビキ用と穴釣り用の2セット。ラインはナイロンかフロロ
  • 絶対厳守 → 柵と看板のある立入禁止区域には入らない

釣りは「難しそう」「釣具が高い」というイメージで敬遠されがちですが、実際には簡単に釣れる魚もいますし、道具もセットならかなり安く揃います。まずはアジを1匹釣ってみてください。それを持ち帰って食べたときに、たぶんもう一度行きたくなっているはずです。とても楽しい世界が待っています。

▼雨や強風で釣りにならない日の逃げ場に。沼津港の深海水族館はこちら。

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