「甲府でバス釣りができる場所を探している」「千代田湖って今も釣りできるの?」——そんな方に向けた記事です。結論から先にお伝えすると、千代田湖(正式名称・丸山貯水池)は今もバス釣りができ、遊漁券も不要です。ただし、守らないと罰則につながるルールと、入ってはいけない立入禁止区域があります。私は山梨県在住で釣り歴20年以上、富士五湖をはじめ県内の水辺に通ってきました。この記事では地元目線で、千代田湖の釣り場としての実情——ルール・魚・ポイントの探し方・安全——を正直にお伝えします。
ネット上には千代田湖について「入れ食いの穴場」といった威勢のいい案内も残っていますが、それを鵜呑みにするのは禁物です。小さな湖ゆえプレッシャーは高く、湖畔には民家もあり、トラロープや柵で囲まれた立入禁止エリアもあります。まずはルールと現状を正しく押さえるところから始めましょう。

千代田湖(丸山貯水池)はどんな場所?
千代田湖は山梨県甲府市の北西部、市街地と昇仙峡の中間あたりの山中にある湖です。正式名称は丸山貯水池といい、もともとは農業用の人造湖。標高はおよそ550mと高く、甲府盆地を見下ろす涼しい立地で、夏でも比較的過ごしやすいのが魅力です。周囲は約2.5kmと小さく、湖畔沿いに一周できる舗装路が通っているため、車で回りながらポイントを探せます。昔からヘラブナ釣りの名所として知られ、今はブラックバスも狙える釣り場として、週末は多くの釣り人が訪れます。
| 正式名称 | 丸山貯水池(通称・千代田湖) |
| 所在地 | 山梨県甲府市下帯那町 |
| 標高 | 約550m |
| 規模 | 周囲約2.5km・湖畔を一周できる舗装路あり |
| 主な魚 | ブラックバス、ブルーギル、ヘラブナ、マブナ、コイ |
| 遊漁券 | 不要 |
| 設備 | 湖畔に駐車スペース・トイレあり |
【最重要】千代田湖で釣りをする前に知っておくべきルール
千代田湖は遊漁券こそ不要ですが、「何をしてもいい」わけではありません。とくに外来魚の扱いには法律・条例が絡みます。知らずに違反すると罰則の対象になるので、ここは必ず押さえてください。
釣ったバス・ギルは「リリース禁止」——根拠と罰則
千代田湖でオオクチバス(ブラックバス)やブルーギルを釣った場合、その場に再び放すこと(リリース)はできません。これは山梨県内水面漁場管理委員会指示によるもので、県内全域の河川・湖沼を対象に、オオクチバス・コクチバス・ブルーギルの再放流が禁止されています。例外はオオクチバスの漁業権がある山中湖・河口湖・西湖の3湖だけで、千代田湖はこれに含まれません。
ネット上には「山梨はリリースOKなのでは?」と曖昧に書かれた情報も見かけますが、千代田湖については明確に禁止と考えてください。委員会指示に違反すると、漁業法にもとづく罰則(1年以下の懲役または50万円以下の罰金など)が科される場合があります。「外来生物法ではその場でのリリース自体は規制していない」という話と混同されがちですが、山梨県では県独自の委員会指示で上乗せ規制がかかっている、という理解が正確です。釣った外来魚は持ち帰って適切に処理しましょう。
「生きたまま持ち帰る」のも法律違反
では持ち帰ればいいのかというと、ここにも落とし穴があります。ブラックバス・ブルーギルは外来生物法の特定外来生物に指定されており、生きたまま運搬することが禁止されています。つまり「バケツで生かしたまま家に持ち帰る」「別の池に移す」といった行為は違法です。持ち帰る場合は、その場で締めてから——というのが原則になります。いずれにせよ、生かしたままの移動はしないと覚えておいてください。
※これらのルールは定期的に更新・延長されます。最新の内容は山梨県の公式ページ(内水面漁業・外来魚のリリース禁止のページ)で確認してください。
トラロープ・柵の中には入らない
千代田湖の湖畔には、トラロープや鉄柵で囲まれた立入禁止のエリアがあります。とくにおかっぱりで釣り歩くときに、「ここも入れそうだ」と柵をまたいでしまうケースが問題になりがちです。囲いや看板があるということは、そこに危険や事情があるということ。指示には必ず従い、囲われた場所には入らないでください。
千代田湖のバスの特徴とポイントの探し方
千代田湖は水に濁りが入りやすい湖です。そのため、クリアな水質の湖よりも、シルエットやアピール力で気づかせる派手め・濃いめのカラーが効きやすい傾向があります。チャート、黒、ホワイト系など、濁りでも存在感の出るカラーを一つは持っておくと安心です。小規模な湖なので、一日あれば十分に一周できます。歩きながらいろいろなポイントに手を出し、反応のあった場所を絞り込んでいくのがこの湖の基本戦略です。
具体的なポイントは日々のプレッシャーや水位で変わりますが、探し方の考え方はどの小規模リザーバーでも共通です。狙い目になりやすいのは次のような要素です。
- ボート店の桟橋まわり:桟橋の陰や係留物の周辺は小魚が溜まりやすく、それを狙う魚が寄る定番の要素
- 流れ込み・ワンドの奥:地形の変化や浮遊物が溜まる角は、魚が身を隠す場所になりやすい
- 立木・オーバーハング・崩れ:日陰やストラクチャーは、プレッシャーの高い湖ほど魚の逃げ場になる
- 岬状に張り出した場所:ベイトの通り道になりやすく、回遊を待ちやすい

いずれも「地元アングラーが多くプレッシャーが高い」湖なので、朝いちばんの時間帯や、人が少ないタイミングほど分があります。ただし繰り返しになりますが、立入禁止の囲い・看板がある場所は対象外です。入れる範囲の中で、上のような要素を探してみてください。
おかっぱりで釣るときの安全とマナー
千代田湖のおかっぱりは、足場が良い場所ばかりではありません。斜面になっていたり、幅の狭い護岸だったりする場所もあり、無理をすると転落・転倒につながります。安全のために次の点に気をつけてください。
- 斜面・狭い足場では無理をしない。濡れた場所・落ち葉の上は滑るので避ける
- 夏場はスズメバチなどの活動に注意。羽音や巣に気づいたら、刺激せず静かに離れる
- 滑りにくい靴を履く。水辺では足元から目を離さない
- 湖畔には民家がある。早朝の物音・路上駐車・私有地への立ち入りに配慮する
- ゴミは必ず持ち帰る。マナー違反の積み重ねが、釣り禁止化の直接の原因になっている
実際、全国の釣り場でマナー違反をきっかけに釣りが禁止された例は数えきれません。千代田湖でこれからも竿を出せるようにするためにも、一人ひとりの配慮が欠かせません。
まとめ|ルールを守れば、甲府の身近なバスフィールド

千代田湖(丸山貯水池)は、甲府市街からアクセスしやすく、遊漁券も不要な身近なバス釣り場です。ただし、①釣った外来魚はリリース禁止(山梨県の委員会指示)/②生きたままの持ち帰りは外来生物法違反/③トラロープや柵の中には入らない——この3点は必ず守ってください。濁りに強い派手めのルアーで、小規模な湖を歩いて探る。ルールと安全、そして周囲への配慮さえ押さえれば、標高550mの涼しい湖で、身近なバス釣りをしっかり楽しめます。
足場が狭く斜めになった湖畔もあります。こうした場所では無理をせず、安全第一で楽しんでください。
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